パソコンを触り始めたのは小学校高学年の頃なので、かれこれ20年近くになる。
こう書くとすんごい長いように思うけど実際には中学位まではPCゲーム位しかやっていなかったので、その辺をPC歴と言えるのかどうか微妙な所。
中学の頃はペイントソフトでつたない絵を描いたり、高校の頃はDTMやったりしてたけど今ほど知識も無かった。
本格的にPCを勉強し始めたのは専門学校入ってからかも。

思い出のパソコン変遷を少々。
・PC-8801FH(ブラック)
当時ファミコンの登場でかなり押され気味だったPCゲーム市場でしたが、そこは根っからのゲームマニアな私です。
ゲームの豊富さ、グラフィック能力の高さ(ファミコンと比べて)に惹かれ、親におねだりした訳ですよ、将来必要になるからとか言って・・・
まあ、現在の状況を見る限りあながち間違いではないのですがw
そんなこんなで私のPC街道もここから始まるのです。

・PC-9801MA
当時はパソコンと言えばビジネス用と言う概念が強い時代でした。
特にPC-9801シリーズと言えば日本でもトップクラスのビジネス用マシンで表計算やワープロとしての機能がクローズアップされていたのです。
しかし時代はバブル一直線となって行きます。
能率アップのために企業が大々的に導入したり、家でも仕事をしたいビジネスマンたちがPC98の普及台数を一気に押し上げていきます。
それに伴い、PCゲームも次第にPC98へと移植されるようになりました。
特に当時流行っていたシミュレーションゲームなどは処理速度の問題などでPC98から発売されると言う時代に突入して行ったのです。
当然、この流れに乗り遅れる私ではありません。またまた親におねだりです。
ちょうど、高校に入った頃なので将来就職するときに云々と言いつつ買ってもらうのでありました。
TMネットワークの登場により一気に人気の上がって来たDTMもやってみたかったので、Roland製のミュー次郎なども付けて。

・Macintosh Quadra840AV
高校を卒業して東京の専門学校に入学した私は運命的な出会いを果たします。
専門学校に入学した年に先輩たちの合同就職説明会の会場設置を手伝っている時でした。
学生たちの作品を企業側にも見せるために会場となるホテルには学校から数々のパソコンも運び込まれていました。
その中に”奴”がいたのです。
初めて見た時は電源ボタンを見つける事が出来ず戸惑いました。
電源の入れ方が分からないと言う恥ずかしさよりも「今まで触って来たパソコンとはどこかが違う」、と言う私の好奇心を大いにくすぐる出会いでした。
先輩から「キーボードの一番上のキーを押してみて」と言われちょっと不思議に思いながらキーを押した瞬間!
あのボーンと言う独特な音とともに電源が立ち上がるではないですか( ̄△ ̄;)
何ですかこれは?と言う不可思議な気持ちとあまりの感動にもう”奴”の虜になっていたのです。
そう、Macintoshに・・・
それから授業でもMacを使うようになってからはあまりのクールさにもうメロメロ。
これは欲しい! また悪い虫がうずくのでした・・・
そうして買ったのがQuadra840AV。x68系最後にして最高の機種。
当時としては革新的な機能満載のクールガイ。
まだ、ビデオ編集と言うのが業務用機材でやるのが一般的な時代にMacではremiereと言うソフトが登場し簡単に出来るようになっていました。
Quadra840AVではさらにビデオキャプチャ機能が標準で着いていたのでビデオやテレビの画像や動画をそのまま取り込む事も出来たのです。
(当時のDOS/VはやっとWindowsが発表された辺りでまだまだDOSが主流)
そんなMacで私は徐々に流行り始めていた3Dグラフィックにのめり込んで行き、卒業と同時にゲームソフト会社に3Dグラフィックデザイナーとして就職する事になるのです。当然今までのパソコン歴が大いに役立つ事になるのです。

・DOS/V(WindowsNT)
私が会社に就職した当時はグラフィックはMacでやるものと言う状況でした。
しかしながらまだまだMacは高級なマシンでした。
(DOS/Vマシンの2〜3倍くらいの値段でした)
そんな中、マイクロソフトもWindowsNTを発表し各ソフトメーカーも徐々にWin対応ソフトを発表して行くのです。
私が当時使っていたForm・Zという3Dソフトはモデリングしか出来ない上に他のソフトとの連携と言う点で大いに困らせてくれました。
そこでWin版が発表されていたLightwaveと言うソフトに目を付けたのです。
このソフトはスタートレックシリーズやスターウォーズなどの3Dシーンでも使われるほど高性能なソフトでした。
仕事でも使えプライベートでも今以上の環境を整えたかった私は思い切ってDOS/V(PentiumPro搭載機)とLightwaveを買うのです。
このマシン購入後、徐々に一般的に広まり始めたインターネットも開始。
まだ定額制と言う料金設定が無かったためにエラい電話料を取られていたのは秘密。

・DOS/V乗り換えツアー
この辺からは2、3年に一度の割合でDOS/Vマシンを買い替えて行きます。
その間職場も3度ほど変わりゲーム業界に嫌気がさしたのもあり北海道に戻ってきます。
その後、現在の職場に入るのですがPC88から数えて10台目を2005年の年末に買う事になります。

・原点回帰のMac Mini
2005年1月、それまでMacとは疎遠であった私には衝撃的なニュースが飛び込む。
なんと、あのMacが10万円以下で手に入るらしいと言う情報が。
当然中古とかではなく純粋な新品がである。
これまでMacは高級機(以前よりは安くなってはいたが)と言う固定観念が、Quadra840AVの時代からこびり付いていた私にはあまりにも衝撃的でいて魅力的な情報だった。
それも最安機種は59,800円からと言う破格の安さ。
これは買うしか無いと思った私は購入を検討し始める。
が、いかんせん趣味であるスロットの調子がちょうど下降気味で懐具合が芳しくなかった私は一旦は諦めざるをえなかった。
それに次期MacOSであるTigerの登場の噂も流れていたのでここは我慢と思い、購入を踏みとどまる。
そして、年末に待ちに待ったTiger搭載のMac miniのアナウンスが流れるのである。
それも発売当初から問題視されていたメインメモリーの増強もされた機種の発売により私の購買欲は頂点に達する。
職場でのMac導入と冬のボーナスが出るのと同時に、ネットのアップルストアで注文ボタンをポチッとな。
一週間後、待ちに待ったMacが到着し10年ぶりのMacユーザー復帰となったのです。

思い起こせば、PC88に始まった私のパソコン街道も20年とPC10台を経て現在に至っています。
これからどんなに年をとっても私の人生とパソコンは切っても切れない関係となっているでしょう。
10年後、20年後、私とパソコンの関係はどうなっていくのか・・・

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